この記事は、
新卒でゼネコンに入社したもののブラックな労働環境で心身をすり減らしている人に向けて、迷いなく転職してもらうための知恵を記載しています。
【ゼネコン新卒の生活について】
入社して最初の1ヶ月間は同期と一緒の楽しい研修があり和やかな雰囲気で働きます。
同期と仲良くさせて辞めにくくする会社の作戦でしょう。
しかし、研修が終われば、全国各地の現場に速攻配属され、一労働力として働かされます。
ブラックな環境は直ぐに訪れるよ!!
1)残業時間が多すぎる
現場は8:00~17:00まで動いているため、日中は現場での仕事があります。
そして、現場が終わった後に発注者に提出する大量の資料を作成する必要があるため、毎日夜遅くまで働くのが必然的な業界になります。
月に100時間の残業は普通です。
問題なのが、
新人教育という観点で部下を指導する職員が少なく、ただの労働力として使われるため体力は使うけどスキルアップに繋がらない仕事ばかりさせられる傾向があります。
(あくまでも主観です)
私はトイレ掃除と作業員の更衣室を毎日掃除していました。
2)下請け業者の方がゼネコンよりも立場が強い
ゼネコンといえば、下請けを総括している現場で一番えらい人というイメージがありますが、実際は全く違います。
下請け業者は特定の業種の専門職であるため、工事の知識はゼネコンよりも下請け業者の方が上です。
ですので、若手職員はまずは、下請け業者に仕事を教えてもらいます。(間違えたことをすると、下請け業者にブチギレされます。)
下請け業者の機嫌を損ねると工事が止まります。
ですので、ゼネコンという職業は何よりも作業員の機嫌をとるのが大変です。
私の上司は、作業員の前では良い顔をするのですが、作業員がいないところでは鬼のように怒ってくるサイコパス上司でした。
3)祝日は仕事(そもそも休みという概念が無い)
個人的にはこれが一番衝撃的だったのですが、現場に祝日という概念はありません。
普通に仕事です。
土曜日については、各週で交代で休みになる現場はよくありますが、祝日については、”次の祝日は誰が休む?”といった会話すら生まれません。
来週は祝日だけからどこに遊ぶにいこうかな♪
ん?祝日はそもそも休みだよね?
あ、ゼネコンに祝日という概念はないんだ、、、、
まあ、現場は日給なので休日も働きたいよね!!
【退職から転職までの疑問6選】
では、本題に入りましょう。退職から転職までにすべきことです。
解説します!!
① 1年で退職したら周りの人(同僚、家族、友人、大学の教授)はどう思う?
他人の視線は全く気にしなくて良いです。
他人は思っているほど、自分に興味がないため自分が退職した話は皆直ぐに忘れます。
ゼネコン側としても新卒の退職は珍しくないので、”へー退職するんだねー”ぐらいのテンションで退職手続きは淡々と進んでいきます。
② 退職を告げるタイミングは?
これは円満退社するか否かで対応が変わると思います。
【円満退職する場合】
退職を告げる時期は2月です。
理由は単純で、基本的には退職する30日前までに退職の意志を告げる必要があるため、年休を1ヶ月を使用すると考えた場合、3月1日が最後の勤務日になります。
よって、2月1日頃に退職を告げることになります。
※会社によって異なる場合があるため事前に人事課等に確認することを推奨します。
退職は直属の上司に言いましょう。
直属の上司を飛ばしていきなり人事課に言うと上司が困りますので、円満退職を希望するなら報告の順番には気をつけましょう。
私は、現場に向かうときの車内で上司に退職の意向を告げました。
辞めると言った後は、会社側がやるべきことを指示してくれますので、退職を告げる前に事前に準備することは何もありません。
もちろん退職届は会社に言われてから書いてくださいね。
ドラマでよく見るいきなり退職届を机に叩きつけるのは現実世界では非常識です。
事前に会社との調整が完了した後に言われたとおりの言葉で退職届を作成してください。
【円満退社が不可な場合】
職場の状況が劣悪で円満退社が不可な場合は迷わず退職代行サービスを使ってください。今は、退職代行サービスも一般的になり価格競争も行われていることから低価格で質の良いサービスをしてくれる業者も多いです。
退職代行サービスを知らない人のためにリンクを貼っておきます。
③ 退職を告げた後の出勤は気まずくない?
全く気まずくないです。
私の経験談で言うと、退職を言った後は上司は全員優しくなります。
理由は単純で誰も後1ヶ月少々で退職する人に興味がないからです。
上司として、1ヶ月で辞める部下に指導や怒ったりするのは時間の無駄ですからね。退職後の出勤については特に気にすることはありません。
④ 転職先を決めてから辞めるか、辞めてから転職先を探すか
転職先が決まってから退職する人は多いと思いますが、ゼネコンは給料が良いので失業保険を受給した方が絶対に良いです。
私はゼネコン時代の平均月収が30万程度であったため、失業保険の支給額は月に17万円ぐらいでした。
失業保険の支給額は前職の平均月収が高ければ高いほど上がります。
失業保険受給期間中も、限度はありますが派遣バイト等は許可されていますので、支給期間の3ヶ月間は、週2回程度の派遣バイトで月20万程度の収入がありました。
退職後直ぐに転職すると失業保険を受給できませんので、数十万円は損することになります。失業保険をもらいつつ、転職活動を確実にするのが良いかと思います。
失業保険の詳細については以下にリンクを張っておきます。(詳細はお住まいのハローワークに相談ください)
失業保険制度について(厚生労働省公式サイト)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koyouhoken/index_00003.html
⑤ 退職した後の最も効率の良い過ごし方は?
前述したとおり、私はから退職してから転職活動を本格化しました。(もちろん事前に転職サイトに登録したりして情報収集はしていました)
私の場合、夏ぐらいに転職先が決まり残り半年間は正直、暇でした。
普通にアルバイトも考えましたが、年下の大学生と一緒に働くのも、同期が企業に務めている中、アルバイトをするのが正直恥ずかしかったです。
そこで、私が見つけたのかリゾートバイトです。
リゾートバイトは、シーズン中に、住み込みでリゾート地(温泉旅館、ゲレンデ、海の家)に各地方から人が集まり一緒に働くというものです。
リゾートバイトなら同期にも会わずに働けると思いました。
私は岐阜県のゲレンデで働きましたが、私と同じように転職で一時的にフリーターをしている人も多く、自分にとってかなりマッチしたバイトでした。
夕方まで働いて、夜はスノボを楽しんだり飲み会をしたり、、、
ゼネコンで疲弊した心身をリゾートバイトで癒やしてください。
リゾートバイトを知らない人のために私が使用した企業のリンクを貼っておきます。少しの手続きのみで後は担当者の方が全部手配してくれます。